一人旅で出雲へ行ってきた

3年振りの投稿。気が向いたら最近のことについては別途まとめようと思う。

GWに生まれて初めて一人で旅行をした。 今まで一人で行動することはそこそこあったものの、旅行するのは初めてだった。

昨年から色々と自分の身に良くないことが起こっていて、正直生きているのが辛かった。 行動を起こそうと思っても失敗してしまったので、何か自分を変える必要があると思い一人で旅行することを思い立った。

気持ちを切り替えたいけど何をして良いのか、何処へ行って良いのかも分からなかったので漠然と昔行きたいと思っていた島根県の出雲に行くことにした。 航空会社の航空券格安キャンペーンがやっていたので、それで運良く片道6000円でチケットを購入することが出来た。 私は車の免許を持っていないので、公共交通機関でどのように出雲を回るか、楽しめるかを旅行までの間GoogleyoutubeTwitter等でひたすら調べていた。 調べている間も気分は晴れやかとはいかないし、一泊の旅行程度で何が変わるんだろうかと思いつつも漠然と何か自分の心境が変わるんじゃ無いかと藁にもすがるような気持ちだった。

5/1の朝イチに出発をし、5/2の朝イチの飛行機で帰ってきた。 5/1は朝の4時に起床し、6時半に羽田へ到着した。朝早かったので飛行機ではひたすら寝ていた。 8時半くらいに出雲空港に到着。出雲空港から出ているバスを利用して出雲大社前駅まで40分くらいかけて移動した。

人は多くもなく、少なくもなく。という感じ。 風の強い日だったが空気が東京と違って気持ちが良かった。

出雲大社前駅出雲大社前駅構内竹内まりやの実家
出雲大社前付近1

表参道を歩き、漢方茶のお店で買い物をしたり、その地域の物を食べると良いという話も聞いたのでぜんざいを食べたりした。

冷やしぜんざい出雲大社
出雲大社前付近2

出雲大社に参拝する前に、まずは日御碕灯台に行くことに決めていたのでバスに揺られて日御碕灯台まで行った。 灯台の周りはとても見晴らしがよく、ウミネコがたくさん鳴いていた。 300円支払い、灯台を登ったが運動不足の体には堪えた。灯台から見渡す日本海はただただ広くて綺麗だった。 青と白のコントラストが眩しくて美しかった。

日御碕灯台灯台から見下ろした景色
日御碕灯台

日本一の高さの灯台を降り、近場のカフェでお昼ご飯をいただいた。 海が近いので海鮮推しだったのだが、ぜんざいを食べていたし腹の満腹度合い的にも厳しそうな気がしたので、割子そばを食べることにした。 次、来ることがあったらアワビやウニなど海産物を食べたい。

干物が至る所にある割子そば
日御碕灯台付近

お昼後は日御碕神社に向かって10分程歩いた。 途中に鳥居のある小さな島があった。経島と言うらしい。そこはウミネコの繁殖地だそうで、たくさんのウミネコがいた。

日御碕神社は天照大御神素戔嗚尊を祀る神社だった。神社は朱色に塗られていて、事前情報では竜宮城のようだと書かれていたが、本当にその通りだった。 ウエディングフォトを撮っている方々がいて、縁起の良い物を見せてもらったなあと思った。 上記の神様以外にも沢山の神様を祀っている祠が敷地内にあって、全て参拝してまわった。 また数量限定であるという「おすなもり」という砂の入ったお守りの購入と、おみくじを引いてみたりなどした。小吉だった。

日御碕神社から稲佐の浜へ向かう予定だったが、バスの時間が1時間程後だったので神社近くのカフェに入った。 ここもyoutubeで見て、雰囲気が良く美味しそうなコーヒーを出すカフェだなあと思っていたので入れて良かった。 コーヒーとチョコレートテリーヌが本当に美味しかった。(Google Mapの口コミではチーズテリーヌが絶品らしい) 歩き通して疲れた体に染み渡ってホッとした。 カフェにいた常連のおじさんから話しかけられ、カフェの店員さん2人と1時間程お話しさせてもらったが気さくで親切でとても良かった。 おじさんは元々東京の人だけど、数年前に出雲に移住してきたのだそう。 出雲は天気が変わりやすく、5/1の天気予報でも雹が降るかも…という予報があったくらいらしい。 ただ、夕陽は綺麗だし食べる物も美味しいし釣りも出来るしと色々教えてもらった。ここもまた来たい場所になった。

コーヒーとチョコレートテリーヌ
カフェ大宮

稲佐の浜は昨年まで工事をしていたらしいが丁度私が行った頃には終わっていて、浜辺にも入れるようになっていた。 ここで国譲りが行われたんだなあ、とか、神在月はここから日本中の神様が上陸するんだなあと考えながら参拝し、稲佐の浜の砂を少しもらって後にした。 神迎えの道を15分程歩いて、出雲大社に向かう。

大袈裟な話かもしれないのだけど、昨年から心労が続き、周りの見るものがモヤが掛かったような感覚があったけれど、この時点で久しぶりに色鮮やかに見えているように感じた。

出雲大社に到着し、事前に調べていた順番で参拝をする。とても広かった。 GWという事もあって、出雲神話に関する能楽も見ることが出来た。 稲佐の浜で貰ってきた砂をお供えし、出雲大社の砂を少し貰った。 神楽殿の大しめ縄も見てきた。5トン以上の重さらしい。 古代出雲史博物館にも行きたかったのだけど、予約していたホステルのチェックイン時間が迫っていたので今回は断念した。

因幡の白兎大国主神楽殿のしめ縄
出雲大社

宿泊先のホステルは隣の敷地に真名井の清水というものがあった。 ホステルのオーナーさん曰く、出雲大社で行われる神事の際に神社の方が真名井の清水まで水を汲みに来るらしい。 ホステルで1時間半程度休憩し、目当ての和菓子屋へ行った。雲のカステラという商品を購入。

夕陽を見るために再び稲佐の浜へ向かった。本当は日御碕灯台で見たかったのだけど、バスの時間などを考えると難しかった。 稲佐の浜でぼんやりと考え事をしながら夕陽が沈むのを待った。 2年程前に青森の不老ふ死温泉でも夕陽が沈むのを見たけど、日本海側は本当に素晴らしいと思う。 地元の人は慣れているので意識しないかもしれないけど、毎日この夕陽が見れるのは本当に羨ましい。

稲佐の浜
稲佐の浜の夕陽

夕陽を見てから、地元の居酒屋に行った。 店長さんも店員さんも気さくに話しかけてくれるし、おすすめされた食べ物がどれも美味しかった。 日本酒が好きで過去には結構飲んでいたけど、ここ暫く飲んでいなかったので久しぶりに飲んだ。 出雲の地酒は辛口の物が多いように思った。店長さんに教えて貰ったが出雲は日本酒発祥の地らしい。(八岐大蛇伝説)

月山ヤマサン
出雲の地酒

満足してホステルに帰る途中、肌寒かったけど月も星も綺麗だし蛙の鳴き声なんかも聞こえて気持ちよかった。 普段、蛙の鳴き声など聞く機会がないので凄く久しぶりに聴いた。 1日あったことを思い返して、お酒が入ってたのもあってか少しだけ涙腺が緩んだ。

ホステル近くの郵便ポスト因幡の白兎 日本酒
出雲大社付近3

翌朝は6時半くらいに起床し、身支度をして少し早めにホステルをチェックアウトした。 早朝の出雲大社参拝をして、タクシーで出雲空港まで行き、朝イチの便で帰ってきた。 タクシーの運転手の方も空港までの道すがら日本神話のお話など沢山話してくれて飽きずにいられた。

初めての一人旅はほぼ弾丸だったけど、地元の人も出雲という土地も全部が素敵で良かった。 次はもう少し長居して、玉造温泉や松江の方にも行ってみたい。

行った場所
宿泊先